医師

処方薬の値段の仕組み

ハート

販売期間と価格の関係

気分が沈んだまま落ち込み続けるうつ病に対して、心療内科や精神科などの病院では、投薬療法も行われています。心療内科や精神科では、専門医が診断した後に抗うつ剤を出してくれますから、症状に合った薬を飲むことができ、効果的に治療を行えることで人気です。抗うつ剤には古くからある三環系をはじめ、SSRIとSNRIなどの新薬があり、NaSSAといった更に新しい薬も登場しています。一方、抗うつ剤は製薬メーカーで製造されていますが、各医療機関で処方される薬の値段は製造側が単独で定めることは基本的にありません。主に厚生労働省も深く関わっており、その抗うつ剤が持つ先進性や需要、ならびに同じカテゴリーの医薬品の現状価格なども考慮に入れ、費用を設定するのが一般的です。また、今日では広く使用されている既存の医薬品と比較して、明確に秀でている点がなければ、治療薬として承認が出ないケースも増えています。そのため国から認められた新薬ほど値段は高いですが、抗うつ剤としての効き目は優れており、患者側からの評価も高くなっているのです。更に新しく認可された薬は、従来品で懸念された副作用も抑えられているなど、安全性が高いことからも定評があります。治療費用は多少かさむ傾向も見られますが、うつ病治療の最初の処方薬として新薬が病院からも支持されているのは、そのような理由があるのです。ただし抗うつ剤は常に一定の金額ではなく、多くの医薬品は数年に1度の間隔で再検討され、値段は徐々に安くなっていきます。ですから、販売期間が長期に渡るロングセラーとも呼べる抗うつ剤ほど、リーズナブルになるのが一般的です。そして特許期間の終わった薬なら、後発医薬品たるジェネリック医薬品が各製薬メーカーから安い価格で販売されるため、値段も一層下降します。先発医薬品と同等の薬を低価格で処方してもらえますので、治療費を抑えたい方々から、ジェネリック医薬品の抗うつ剤が選ばれているのです。例えばSSRIのフルボキサミン系では、先発医薬品が1日70円前後から200円ほどに対して、ジェネリック医薬品なら50円から150円程度になります。